運動負荷血圧計タンゴM2(エムツー)

2021年2月からコネクタ形状が変更になり、付属品(カフと患者ケーブル)をご購入する際は、注意が必要
ですので、ご購入前に次の資料をご一読下さい。

■ 資料:血圧計タンゴM2 付属品購入時の注意点

薬事認証番号 225AIBZX00055000
一般名称 医用電子血圧計
製品正式名称 運動負荷監視装置タンゴM2
クラス分類 クラスⅡ(特定保守管理医療機器)
JMDNコード 16173010
添付文書 PMDAサイトにて閲覧ください。
(「一般的名称・販売名」に「タンゴM2」を入力して検索してください。)
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 タンゴM2の概要

 タンゴM2はトレッドミルやエルゴメータによる運動負荷検査中や、薬剤負荷検査中に、心電システムと連動しながら、自動で血圧測定を行う血圧計です。上腕動脈で発生するコロトコフ音と心電信号の同期をとることで、雑音をカットし、更にはSunTech Medical社独自技術により本物のコロトコフ音を抽出し、負荷検査中でも血圧測定を可能にします。(負荷検査中の血圧測定では心電信号が必要になります。)
 測定データはタンゴM2の画面上に表示されるだけでなく、心電システムに記録され、心電図波形、心電図測定データと一緒に心電システムで管理されます。あらかじめ決められた心電システムの設定に基いて血圧を自動測定するため、医師やスタッフの方は血圧計の操作を気にすることなく、心電図波形や患者さんに集中することができます。
 心電システムが無い施設において負荷検査中の血圧測定を行いたい場合は、心電信号検出機能付きのタンゴM2をお求め下さい。患者さんから心電信号を直接タンゴM2に取り込み、負荷検査中の血圧測定を可能にします。(心電計機能ではないので、心電信号の診察を行うことはできません。) 
①タンゴM2システム(製品番号:99-0088-40) 
   既存の心電システムと接続するモデルです。タンゴM2単体では運動負荷検査中の血圧測定を行うことはできません。
②タンゴM2 ECGボード付きシステム(製品番号:99-0088-41)
   心電信号検出機能付きのモデルです。心電システムが無くても、直接患者さんから心電信号をとることができるので、タンゴM2単体で運動負荷検査中に血圧測定を行うことができます。ただし、トレッドミルで激しく動く場合や不整脈の度合いの高い患者さんでは、心電信号が正しく検出できない場合があり、血圧測定が困難になる場合があります。本格的な運動負荷検査を行う場合は、心電システムにタンゴM2を接続して行って下さい。

 運動負荷検査におけるタンゴM2の特長

 通常の血圧計では運動負荷検査中に血圧測定を行うことはできません。オシロメトリック法の血圧計では圧力の揺れが脈波によるものなのか、体動によるものなのか区別がつかなくなってしまうからです。またシンプルな聴診法の血圧計ではコロトコフ音と体動によって発生する雑音の区別もつきません。従って、体動や振動がある環境では脈波やコロトコフ音をノイズと切り分ける方法が必要です。
 タンゴM2はR波ゲート法とDKA法と呼ばれる2つの技術を組み合わせ、コロトコフ音を抽出し、高い精度で血圧測定を実現しています。タンゴシリーズは現在、運動負荷血圧計では世界シェアNo.1であり、世界中で利用されています。
▶R波ゲート法
   体動がある環境ではコロトコフ音以外に雑音が発生しており、カフ内のマイクロフォンセンサには両者が混入している状態です。心電信号のR波が検出されてから、上腕に伝搬するまでの遅延時間を考慮し、短い時間だけ音の検出を行います。この時間帯に検出される音は心電信号と同期しているコロトコフ音である可能性が高くなります。
 こうして大まかにコロトコフ音と雑音の切り分けを行うことができます。この技術は運動負荷血圧計の基本技術となります。
▶DKA法
   R波ゲート法で検出された音は心電R波信号と同期しているため、コロトコフ音である可能性は高いですが、雑音が混入している場合もあります。そこでSunTech Medical社は独自の技術DKA法を開発しました。DKA法では検出された音の特徴を解析し、コロトコフ音の真偽を判定し、血圧値の算出を行います。
 タンゴM2はR波ゲート法とDKA法の両者による二重フィルターで、雑音を低減し、血圧測定が困難な運動負荷時において、血圧測定を行うことができます。

 使いやすいインターフェース

●測定画面 ●グラフ表示画面 ●メニュー画面
 7インチのフルカラー液晶画面が採用され、以前のモデルに比べ見やすくなりました。
 メニュー画面からTango M2の設定や確認を容易に行うことができます。
 USBポートが新たに背面に加わり、血圧測定ソフトウェアのヴァージョンアップや測定データのUSBへの書き写しを行うことができます。

 Orbit Kカフの特長

 Orbit Kカフはタンゴシリーズ用に開発された血圧カフです。灰色のスリーブ(腕通し用部)がついており、スリーブ内にマイクロフォンセンサが挿入されています。このスリーブの特長は以下の通りです。
(1)スリーブに腕を通すことで、カフの巻やすさを実現
(2)スリーブ内のマイクロフォンセンサが見やすいため、センサ設置位置の確認が容易
(3)腕周に合うサイズのカフを選択すれば、運動中にセンサの位置がずれにくくなる
 大きさは4種類(大人用大、大人用プラス、大人用、大人用小)があり、タンゴM2本体セットには標準で大人用プラスと大人用が同封されます。大人用が性別・年齢問わず、最も日本人の腕周に合うサイズです。このサイズを基本にして、大人用ではきつい方には大人用プラスをお使い下さい。また非常に腕が細い方や小児の患者さんにご利用される場合は、大人用小もご検討下さい。

 SPUカフの特長(別売)

 使い捨て(ディスポーザブル)カフの使用は、院内感染を防止する最も有効な手段の一つです。
 タンゴM2用にディスポーザブルカフとマイクロフォンセンサを固定するためのマイクロフォンパッドがセットになったSPU (Single Patient Use)カフを使用すれば、院内感染や汗対策に大きな効果が期待できます。

 パルスオキシメーター(別売)

 別売のパルスオキシメーターを使えば、負荷検査中のSpO2値を測定できます。
 負荷検査中、負荷検査後のリカバリー時において、患者さんの体調管理にお役立て下さい。

 オシロメトリックモードへの切り替え(操作方法)

 タンゴM2にはオシロメトリック血圧測定を行えるOSCモードが搭載されています。
 タンゴM2画面右に並んだボタンの中にある左図と同じものを押してください。DKAモード(緑)とOSCモード(オレンジ)の切り替えを行うことができます。OSCモードでは、心電信号がなくても血圧測定を行うことができます。
 なお、現在設定されているモードのアイコン(左図)が画面左下に表示されます。
*運動負荷中のように体動や振動がある環境ではOSCモードは使用できません。OSCモードは、必ず安静状態でお使いください! 
資料ダウンロードはこちら

 外部リンク

■ SunTech Medical社ホームページ
■ SunTech Medical社Tango M2のページ
■ タンゴM2紹介ビデオ(You Tube)